基礎知識
㎡単価と坪単価、どちらで比べるべきか|換算と使い分け
日本の不動産では㎡単価と坪単価が併用されています。1坪は約3.31㎡。どちらを使うべきか、換算で気をつけることを整理します。
公開 2026-08-26
不動産の広告や資料を見ていると、単価が「㎡単価」で書かれていたり「坪単価」で書かれていたりします。同じ物件の話をしているのに単位が違うので、比べようとすると混乱します。
1坪は約3.31㎡
坪は尺貫法の単位で、正確には次の関係です。
- 1坪 = 400/121 ㎡ ≒ 3.305785㎡
- 1㎡ ≒ 0.3025坪
畳2枚分、と覚えられていますが、畳の大きさは地域によって違うので目安です。
換算はこうなります。
- ㎡単価 → 坪単価:㎡単価 × 3.3058
- 坪単価 → ㎡単価:坪単価 ÷ 3.3058
㎡単価100万円なら、坪単価は約330万円。坪単価は㎡単価の3.3倍と覚えておくと、頭の中で桁を間違えずに済みます。
なぜ2つ使われているのか
法律上の面積表示は㎡に統一されています。不動産広告でも、面積は㎡で書くことが求められています。
にもかかわらず坪単価が残っているのは、業界と一般の感覚に根付いているからです。特に土地と注文住宅の分野では坪単価が主流で、「坪80万円の土地」「坪単価70万円で建てる」という言い方が今も普通に使われます。
一方、マンションでは㎡単価が使われることが多くなっています。専有面積が㎡で表示されるので、そのまま割った数字のほうが扱いやすいためです。
どちらを使うべきか
比較するときは、どちらかに揃える。 これが唯一のルールです。混ざったまま比べると3.3倍の差が生まれ、判断を完全に誤ります。
そのうえで使い分けるなら、こうなります。
㎡単価が向いている場面 面積が㎡で与えられているとき。マンションを比べるとき。細かい面積差を見るとき。当サイトが主に㎡単価で表示しているのは、元データが㎡で提供されているからです。
坪単価が向いている場面 土地を扱うとき。注文住宅の建築費を見積もるとき。周りの人と話すとき。日本では坪のほうが通じやすい場面がまだ多くあります。
当サイトの各ページでは、㎡単価を主に表示しつつ、坪単価も併記しています。
換算するときの落とし穴
四捨五入の位置に注意。 ㎡単価を万円単位に丸めてから3.3058を掛けると、誤差が広がります。元の円単位の数値に掛けてから丸めてください。たとえば㎡単価1,234,567円なら、坪単価は約408.1万円です。先に「123.5万円」に丸めてから掛けると408.3万円になり、2,000円ほどずれます。1坪あたりでは小さな差ですが、100坪の土地なら20万円の差になります。
建物の「坪単価」は別の意味で使われることがある。 注文住宅の世界で「坪単価」というと、建築費 ÷ 延床面積を指します。土地の坪単価とはまったく別の数字です。「坪単価70万円」と言われたとき、それが土地の話なのか建築費の話なのかを確かめてください。
さらに建築費の坪単価は、延床面積で割るか施工面積で割るかで数字が変わります。バルコニーや玄関ポーチを含めた施工面積で割れば、坪単価は安く見えます。会社ごとに計算の仕方が違うため、坪単価だけで建築会社を比べることはできません。
まとめ
- 1坪 ≒ 3.3058㎡。坪単価は㎡単価の約3.3倍
- 比較するときは必ずどちらかに揃える
- 換算は丸める前の数値に対して行う
- 建築費の「坪単価」は土地の坪単価とは別物
当サイトの各市区町村ページでは、㎡単価と坪単価を両方表示しています。